野菜ジュースで栄養効果は万事OK?企業の数字戦略に騙されるな!

こんにちは。

宮崎県で、オーガニックレストラン「やさいの庭 Chiisanate(ちいさなて)」を経営しているyoshikiです。

 

 

あなたは、「野菜1日これ1本」や「野菜飲むならこれ1日分」と謳われた野菜ジュースを見たことはありませんか?

 

この記事は、次のことを考えているあなたのために書きました。

・そもそも1日に必要な野菜ってどのように決まっているのだろう?

・本当に1本数百mlの野菜ジュースで1日に必要な野菜の栄養分が摂れるのか?

・なぜ、野菜ジュースに食品添加物を入れる必要があるのだろう?

 

実は野菜ジュースに、1日分の野菜から摂れる栄養素は含まれていません。

記事を読んでいただければ、それらは企業が製品を売りやすくするための戦略であり、私達消費者が勘違いをして購入していることが分かるはずです。

 

 

嘘はついていませんが、意図的に消費者が勘違いするような表現で製品を販売する企業。

知らないと、企業の数字戦略にはまり、自分の意思とは異なる製品を購入するかもしれません

 

 

それでは早速、今日のお話を進めていきましょう。

 

根拠は国が示す1日350g以上の野菜

野菜ジュースの話に入る前に、人間はどのくらい1日に野菜が必要かと言う話からです。

 

厚生労働省が推進する健康作り運動「健康日本21」では、1日350以上の野菜を食べることを目標にしています

 

しかし多くの日本人が、1日に350g以上の野菜を食べてはいないと言われています。

 

 

メーカーである企業が「1日分の野菜」と謳っているのは、どうやらこの350gが根拠となっているようなのです。

 

1本の野菜ジュースで全ての栄養は摂れない

結論から言います。

 

企業が言う「1日分の野菜」は、ジュースを1本作るのに絞った野菜の重量が、計算上350g以上であるという事実に過ぎません

勘違いしてはいけないのは、野菜350gから摂れる栄養素が丸々ジュース1本の中に入っているわけではないのです。

 

少しややこしくなってきたので、分かりやすくこの意味を解説します。

 

 

絞りカスで捨てられる栄養

メーカーは野菜350g以上を確かに絞ってジュースを作っています。

しかし、その製造過程で多くの栄養素は抜け落ちていくのです。

 

例えば、絞った絞りカスは全て取り除かれますが、多くの日本人が摂取不足で必要とされている食物繊維の多くは絞りカスとして取り除かれます。

 

実は絞りカスには、老化や病気を防いでくれるファイトミカルという物質やミネラルなど、捨てるにはもったいない栄養源がたくさん含まれているのです。

 

 

濃縮還元で失われる栄養

さらに、野菜ジュースを作るための製造方法なのですが、多くが濃縮還元されてできたものです。

 

濃縮還元ジュースとはざっくり言えば、

原料となる野菜からジュースを絞る(濃縮)→ジュースから水分を飛ばしドロドロにする(その後冷凍)→水を加えてもとの野菜ジュースに戻す(還元)

と大まかに3工程あるジュースのことことです。

 

 

使用される多くの野菜は日本全国、そして世界中から集められたものを使用します。

 

野菜そのものを製造工場に運ぶと、かなりの運賃がかかるため、旦絞ったジュースを濃縮・冷凍でコンパクトにして工場まで運びます

さらに、野菜は旬がありますので、絞ったジュースの水分を飛ばして冷凍しておけばいつでも使えるメリットがあります

 

 

重要なのは濃縮還元する際に加熱処理が加わるので、熱に弱いビタミンやミネラル成分、そして香りが失われてしまうことです。

 

表示に「濃縮野菜の・・・・」みたいなことが謳われていたら、野菜の栄養素が濃縮されているのではなく、濃縮還元という製法で作ったジュースと思って下さい。

 

~関連記事~

濃縮還元の意味や危険性については、「果汁100%なら赤ちゃんでも大丈夫?濃縮還元とストレートの違いを知ろう」で詳しく紹介していますのでご参考下さい。

 

失われた栄養は添加物で補う

企業もジュースの製造過程で、野菜本来の栄養が抜け落ちていくことは十分理解しています。

そのため、失われた栄養素は食品添加物を投入することで補い、つじつま合わせをします

 

有名な食品添加物がビタミンC

あなたは「えっ?ビタミンCは食品添加物なの?」と思ったことでしょう。

 

 

ビタミンCには、天然のもの合成のものがあります。

合成ビタミンCは、別名アスコルビン酸と言われる食品添加物です。

 

天然のビタミンCは、野菜本来に含まれているビタミンCです。

先程の濃縮還元でもお話しましたが、加熱処理などによってこのビタミンCの多くは失われます

 

そこで、天然ビタミンCと化学構造が同じであり、人為的に作り出した合成ビタミンCを添加します

野菜ジュースに限らず、この合成ビタミンCは様々な飲食料品に含まれています。

ここでは、それが悪いとか言うつもりはなく、合成ビタミンCという食品添加物があるということだけ知って欲しいと思います

 

 

その他にも、濃縮還元で飛んでしまう「香り成分」。

これも、食品添加物である香料を使用して、野菜ジュースの香り付けに使用します。

 

 

香料も天然と合成がありますが、合成香料は数千種以上あると言われています。

使用した化学成分の具体名称を記載する必要はなく、単に「香料」とだけ記載すればよいので、私達消費者は何が成分なのか分かりません。

 

 

もちろん、極力、食品添加物を使用せずに作られた野菜ジュースもあります。

しかし、皮肉なことに添加物を使わないほど、栄養素が抜け落ちた野菜ジュースになっている可能性は高いのです。

 

一番確実なのは自分で野菜ジュースを作ること

濃縮還元ではなく、食品添加物も使わず、栄養ある絞りカスまで食すためには、ご家庭で野菜ジュースを作ることが最も確実です。

 

値段はピンきりですが、1万~2万もだせば立派な野菜ジュースを作れるジューサーを購入することが可能です。

 

一般の家庭の台所には、香料やビタミンCといった添加物もありませんし、絞りカスは様々な料理に再利用して食べることができます。

 

こんなに信用できる野菜ジュースは他にないと思いませんか?

 

まとめ

今日は、野菜ジュースに特化して企業の数字戦略をお話しました。

嘘はついていないが、明らかに狙って消費者に誤解を与える表示をしているのは、野菜ジュースだけではありません

 

 

「●●70個分のビタミン」、「□□4個入りの食物繊維」など、具体的な数字を謳う製品に何らかの疑問を感じている方も多いと思います。

これらのカラクリも、基本的に今日お話したことと同じです。

 

 

今日、私があなたに一番伝えたかったことは、表示通りに信用して、全ての栄養を食品から摂った気にならないで欲しいということ

そうすることで、企業の策略にまんまとハマってしまうのですから。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

Source: オーガニックレストラン